ずらし旅新幹線のみ徹底解説！割引の仕組みと予約のコツ

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ずらし旅新幹線のみの基本情報と料金メリット

新幹線での旅行をもっとお得に、もっと自由に楽しみたい――そんな方に注目されているのが「ずらし旅新幹線のみ」というサービスです。これは、東海道新幹線を対象に、混雑を避けた時間帯を選ぶことで通常より格安で利用できる画期的な旅行プランです。宿泊がセットになったパッケージではなく、新幹線往復と1,500円〜2,000円相当の体験クーポンが組み合わされた“新幹線のみ”のプランである点が大きな特長です。
本記事では、ずらし旅新幹線のみの料金メリット、利用可能な時間帯や路線、各旅行会社の違い、予約方法、そして最大限に活用するための注意点までを詳しく解説します。予約タイミングやクーポンの使い道、EXずらし旅との違いなど、検索ではわかりづらいポイントもわかりやすくまとめています。割引を受けながら、充実した日帰り旅行を実現したい方にとって、必見の情報をお届け。

新幹線のチケットを安く買える仕組みがわかる
日帰りでもお得に旅行できることがわかる
どの区間で使えるサービスなのか知ることができる
なぜ普通より安くなるのか理由がわかる

ずらし旅新幹線のみとは？サービス概要を解説

ずらし旅新幹線のみは、JR東海が2020年夏に開始した革新的な旅行サービスです。このサービスは、混雑する時間帯や繁忙期を避けることで、通常料金よりも大幅に安い価格で新幹線を利用できる仕組みとなっています。

従来のパッケージツアーとは異なり、宿泊を伴わない日帰りプランも充実している点が特徴的です。往復新幹線と選べる体験クーポンがセットになっており、宿泊が付かなくても往復新幹線代がお得になる設計を採用しています。

サービスの対象となるのは東海道新幹線で、東京・品川・新横浜から新大阪・京都・新神戸までの区間が利用可能です。のぞみ、ひかり、こだまの全車種が対象となっており、普通車指定席だけでなくグリーン席の利用も選択できます。

利用者は1,500円から2,000円相当の体験クーポンを受け取ることができ、観光スポットの入場券や飲食店での利用券として活用可能です。これらのクーポンは電子形式で提供されるため、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が必要になります。

現在では6つの旅行会社（JR東海ツアーズ、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズ、名鉄観光）で取り扱いがあり、各社で微細な差異はあるものの基本的なサービス内容は統一されています。

なぜこんなに安い？最大11,200円割引の仕組み

ずらし旅の大幅な割引を実現している仕組みは、需要の時間的分散による座席稼働率の最適化にあります。東京から新大阪間の通常料金29,440円に対し、ずらし旅では20,400円という価格設定により、9,040円もの節約効果を提供しています。

この価格競争力の源泉となっているのが、空いている時間帯の席を安く提供する割引プランという基本設計です。混雑する昼間時間帯や繁忙期（ゴールデンウィーク、お盆、年末年始）を除外し、早朝時間帯や平日利用に集中することで、JR東海は空席を有効活用しながら収益性を維持する構造を構築しました。

具体的な制限として、東京から新大阪の場合、早朝や夜間は1時間に3本ほど選択可能ですが、11時から13時台などの昼間時間帯は1時間に1本のみという制約があります。これにより、需要が集中する時間帯への利用者の分散を促進しています。

通常のダイナミックパッケージでは、新幹線の多くの便で片道700円から3,300円のプラス料金が発生するのに対し、ずらし旅では時間帯によってプラスアルファの料金が発生するケースが少ないという構造的優位性があります。

さらに驚くべきことに、宿泊付きプランでは新幹線往復代よりもずらし旅の方が安価になるという逆転現象が発生しています。東京発京都行き2人旅では1名あたり約8,000円、2名分で約16,000円もの節約が可能で、大阪発東京行きのひとり旅では約13,000円の大幅削減が実現されています。

この価格設定が可能になっているのは、6ヶ月前から予約できるシステムにより、通常の新幹線予約の1ヶ月前制限を超越した需要予測と座席配分の最適化を行っているためです。早期予約により確実な座席確保を図りながら、空席リスクを最小化する仕組みが機能しています。

利用できる路線とエリアの詳細範囲

ずらし旅新幹線のみサービスで利用できる路線は、東海道新幹線の全区間が対象となっています。具体的には、東京・品川・新横浜から新大阪・京都・新神戸までの区間で、のぞみ、ひかり、こだまの全車種が利用可能です。

対象エリアは6つの主要区分に分かれており、それぞれ詳細な地域設定が行われています。首都圏エリアでは東京・横浜・鎌倉が含まれ、小田原・箱根エリアも独立して設定されています。静岡エリアでは熱海・伊東・下田・東伊豆、三島・沼津、中伊豆、静岡・清水・焼津、浜松・掛川、浜名湖・舘山寺という細分化された地域が対象です。

愛知エリアには名古屋、豊橋、蒲郡が含まれ、伊勢志摩・飛騨エリアでは下呂、高山、伊勢、鳥羽・賢島が設定されています。関西エリアは最も広範囲で、京都・奈良・滋賀・大阪・神戸が対象となっており、びわ湖周辺では大津・草津・彦根・近江八幡も利用可能です。

利用可能な新幹線の便については、時間帯によって選択肢に差があります。東京から新大阪の場合、早朝や夜間は1時間に3本ほど選択可能ですが、11時から13時台などの昼間時間帯は1時間に1本のみという制限があります。これは混雑する時間帯を避けるというサービスの基本コンセプトに基づいた設計です。

関東から関西のJR東海で完結するエリアが基本となっており、東京⇔新大阪だけでなく、三島⇔奈良、小田原⇔下呂などの多様なプランが用意されています。新大阪、京都、新神戸から東京、品川、新横浜、鎌倉への日帰りプランでは、復路の列車は東京駅19時以降のひかり号または19時45分以降ののぞみ号出発時間で検索する必要があります。

普通車指定席だけでなくグリーン席の利用も選択でき、直前予約の場合には指定席が満席でもグリーン席での確保が行われるケースがあります。座席選択の自由度は通常の新幹線予約と同等レベルを維持しており、利用者の利便性を損なわない設計となっています。

体験クーポン1,500円分の具体的な使い道

ずらし旅新幹線のみサービスに付帯する体験クーポンは、1,500円から2,000円相当の価値を持つ電子クーポンとして提供されます。このクーポンは「ずらし旅選べる体験クーポン」という名称で、目的にあわせて自由に選択できる仕組みになっています。

大阪エリアでの具体的な使い道として、新大阪駅の新幹線改札内の飲食店で使える食事券が用意されています。これは新幹線に乗車前後で利用しやすく、旅行の利便性を高める配慮が施されています。また、なんばグランド花月の鑑賞券（通常3,000円）も選択可能で、大阪の代表的なエンターテインメントを体験できます。

道頓堀ミニクルーズの乗船券も人気の選択肢で、大阪の象徴的な観光スポットを水上から楽しむことができます。これらの体験は、単なる移動手段としての新幹線利用を超えて、旅行先での充実した時間を提供する付加価値として機能しています。

京都エリアでは、対象寺社の拝観とお茶セットが選択でき、古都の風情を味わいながら文化体験ができます。嵐山食べ歩きクーポンも用意されており、京都の代表的な観光地での食事体験を楽しめます。ニデック京都タワー展望券とKYOTO TOWER SANDOお買物券1,000円分のセットも提供されており、京都駅前で古都の眺望とショッピングを同時に楽しめます。

東京エリアでは、品川駅徒歩圏内のマクセルアクアパーク品川入場券が提供されており、音・光・映像と生きものが融合するTOKYO最先端エンターテインメントが体験できます。東京湾アフタヌーンクルーズ＆コーヒー付きプランも選択可能で、都市部での特別な体験を提供しています。

横浜エリアでは、「YOKOHAMA AIR CABIN」片道券と大観覧車「コスモクロック21」乗車券のセットが用意されており、世界最先端のキャビンでの空中散歩と最高地点112.5mからの景色を異なる視点で楽しめます。

名古屋エリアでは、名古屋城入場券と金シャチ横丁利用券のセットや、喫茶店でのモーニングセットが選択できます。あいち満喫パスという愛知県内の定番観光スポットなどが巡れる共通入場券も提供されており、広範囲での観光が可能です。

体験クーポンは電子形式で提供されるため、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが必要になります。郵便物に同封された電子クーポンの案内を旅先に忘れても、予約完了メール記載の問い合わせ番号があれば利用できる仕組みになっており、利用者の利便性に配慮されています。

これらの体験クーポンにより、明確な目的がない場合でも旅行先での楽しみを発見でき、観光スポットやご当地グルメを楽しめるため、旅行好きな方にとって魅力的なプランとして機能しています。

取扱い6社はどこが最安？料金と特典の違い

ずらし旅新幹線のみサービスを取り扱う6社の料金体系と特典には、それぞれ独自の特徴があります。各社の料金設定を詳細に比較すると、最安値を狙う場合の選択肢が明確になってきます。

JR東海ツアーズでは、平日23,060円、土日24,740円という料金設定で、選択する新幹線によって240円から270円の追加料金が発生します。ただし、座席の窓側・中央・通路側といった詳細な条件指定が可能で、号車番号や席などの細かいリクエストにも対応しています。

日本旅行の料金は平日23,400円、土日25,000円となっており、追加料金の発生がないという大きなメリットがあります。このため、実質的にJR東海ツアーズよりも割安になる可能性が高く、第3希望まで新幹線の便を選択できる柔軟性も提供されています。

JTBでは平日23,800円、土日25,400円の料金設定で、選択する新幹線による追加料金はありません。ただし、土日の料金設定では平日料金に片道800円の追加料金が表示されます。JTB独自の「旅の過ごし方クーポン」という付加価値サービスが提供されており、通常の「ずらし旅選べる体験クーポン」に加えた特典として機能しています。

東武トップツアーズでは乗車日の2日前までWEB予約が可能で、発券するタイプでは「新大阪（市内）～東京（都区内）」となり、特定の都市区内ゾーンで乗り降りできる利便性を提供しています。料金面では他社と同等レベルを維持しながら、直前予約への対応力で差別化を図っています。

近畿日本ツーリストでは「ひさびさの旅行」というコンセプトでずらし旅を展開しており、いつもよりちょっと贅沢なホテルに泊まったり、2泊・3泊と長めに旅行を楽しむことを推奨しています。定番から"ちょっとずらした"旅のお楽しみという独自の解釈を示し、分散型旅行の具体的実践方法を提案しています。

名鉄観光では、他社と基本的なサービス内容は統一されているものの、地域密着型のサービス展開に特徴があります。中部地方を中心とした独自のネットワークを活用し、地域特性を活かした旅行プランの提案を行っています。

チケット受け取り方法についても各社で違いがあり、JR東海ツアーズと日本旅行ではチケットレスでスマートフォンが乗車票になるサービスを提供している一方、その他の会社では事前にJRの駅で発券する方式を採用しています。

申込期限の設定も重要な比較ポイントです。最短はクレジットカード支払い・店舗受け取りで3日前、クレジットカード支払い・郵送の場合は6日前まで申し込み可能ですが、各社で微細な差異があるため、急な旅行計画の場合は事前確認が必要です。

料金比較サイトでの検索も可能であり、複数の旅行会社の価格を一覧で確認できる機能が提供されています。日によって値段が異なるため、安い日と高い日で料金や乗車可能な新幹線の便数に違いがあることも確認されています。

総合的に判断すると、純粋な料金面では日本旅行が最も有利で、サービスの充実度ではJTBの独自特典、利便性では東武トップツアーズの直前予約対応が際立っています。利用者は自身の優先順位に応じて最適な会社を選択することで、ずらし旅のメリットを最大限に活用できるでしょう。

ずらし旅新幹線のみの予約方法と注意点

新幹線を使える時間や行き先の詳しい内容がわかる
クーポンの使い方や内容が具体的にわかる
どの会社が安いか、サービスに違いがあるかがわかる
予約のしかたや変更・キャンセルの注意点がわかる

EXずらし旅と通常版の機能比較

EXずらし旅は2025年現在提供されている最新バージョンで、従来の通常版ずらし旅とは大幅に異なる革新的な機能を備えています。最も注目すべき違いは、予約完了後でも列車の変更が無料で何度でも可能という点です。

通常版のずらし旅では、新幹線チケットの変更が一切できないという重要な制約がありました。指定列車に乗り遅れた場合は乗車券・特急券とも無効となり、後続列車の自由席にも乗車できません。しかし、EXずらし旅では旅行中でも予約列車の出発前なら何度でも時間変更ができるため、急な用事や観光時間の延長にも柔軟に対応できます。

シートマップからお好みの座席を選択できる機能も、EXずらし旅の大きなアドバンテージです。通常版では席位置の希望ができず、窓際の席を用意してもらえることが多いものの、詳細な座席指定は不可能でした。EXずらし旅では窓側・通路側といった詳細な条件指定が可能で、利用者の快適性が大幅に向上しています。

チケットレス乗車という機能により、物理的なチケット受け取りの手間が完全に排除されています。通常版では郵送または店舗受け取りが必要でしたが、EXずらし旅ではスマートフォンが乗車票となるため、事前にチケットを受け取る手間なく快適な旅行が実現できます。

予約可能期間についても大きな違いがあります。EXずらし旅では最大約1年前から出発前日まで予約可能で、通常版の6ヶ月前からという制限を大幅に拡張しています。これにより、大型連休や特別なイベントに向けた早期計画が可能になりました。

ただし、EXずらし旅の利用にはJR東海、JR西日本、JR九州のエクスプレス予約（年会費1,100円税込）またはスマートEX（年会費無料）への会員登録が前提条件となります。一部の法人会員とスマートEX海外向け会員は除外されるという制限事項もあります。

料金面では、EXずらし旅は「のぞみ利用当社最安値」として位置づけられており、通常版と同等かそれ以上の価格競争力を維持しています。EXこだわりツアーの一部として提供されるため、テーマ性を持った観光コンテンツがセットになったプランも充実しています。

いつ予約すべき？希望列車確保の最適タイミング

ずらし旅で希望の列車を確実に確保するためには、出発予定日の1ヶ月前予約が最も重要なポイントです。1ヶ月以上前に申し込みをした場合、行きも帰りも第一希望の列車を確保できる確率が大幅に向上します。

逆に、出発日3週間を切った申し込みでは、第一希望、第二希望ともに指定席が埋まっており、グリーン席での確保となるケースが頻発しています。グリーン席利用となると追加料金が発生するため、経済的なメリットが減少してしまいます。

混雑する秋の行楽シーズンでは特に早めの予約が推奨されており、人気の時間帯は早期に満席となる傾向があります。東京から新大阪の場合、早朝や夜間は1時間に3本ほど選択可能ですが、11時から13時台などの昼間時間帯は1時間に1本のみという制限があるため、希望時間帯の競争は激しくなります。

EXずらし旅では最大約1年前から予約可能という優位性があります。通常の新幹線予約が1ヶ月前からという制限に対し、大幅に早期予約が可能なため、大型連休や特別なイベントに向けた計画を立てやすくなっています。

予約タイミングの戦略として、第一希望が取れない場合でも第二希望での確保が可能であり、のぞみやこだまよりもひかりの方が希望の時間帯を取れることが多いという傾向があります。時間に余裕がある場合は、選択肢を広げることで確保の可能性を高められます。

申し込み後の流れも理解しておくことが重要です。座席確保から入金という段階的な手続きになるため、希望の列車が取れなかった場合は入金前にキャンセルして別の日時を選んで申し込み直すことが可能です。この仕組みを活用することで、複数の選択肢を検討できます。

空席状況は日々変動するため、定期的な確認も効果的です。キャンセルが発生した場合には、直前でも希望の列車が確保できる可能性があります。ただし、確実性を重視する場合は、やはり早期予約が最も安全な選択肢となります。

繁忙期（ゴールデンウィーク、お盆、年末年始）は除外されているため、これらの時期を避けた旅行計画を立てることで、より多くの選択肢から希望の列車を選択できるでしょう。

申込み締切日と受取方法の選択基準

ずらし旅の申込み締切日は、選択する受取方法と支払い方法によって大きく異なります。最も直前まで申し込めるのは、クレジットカード支払い・店舗受け取りの組み合わせで、出発3日前の14時まで対応可能です。

クレジットカード支払い・郵送受け取りの場合は、出発6日前の14時が申込み期限となります。これは郵送に必要な時間を考慮した設定で、確実にチケットを受け取るための余裕を持った期間設定です。

東武トップツアーズでは、さらに柔軟な対応を行っており、出発2日前まで申し込みが可能です。この場合、最寄りのJR指定席券売機設置駅で受け取ることができ、申込完了の翌日には「きっぷがお受け取りできるようになりました」の通知が届きます。

受取方法の選択基準として、急な旅行計画の場合は店舗受け取りまたは駅での受け取りが有効です。JR東海ツアーズの店舗受け取りでは、事前予約は不要で当日に行ってもスムーズに受け取ることができます。体験クーポンに関する質問がある場合も、店頭で直接相談できるメリットがあります。

EXずらし旅の場合は、乗車日3日前から当日ご乗車前までにJR東海・JR西日本・JR九州の指定席券売機や受取専用機で受け取りが可能です。JR東日本の「東京都区内」「横浜市内・川崎」「小田原」「熱海」の指定席券売機でも受取可能で、利便性が向上しています。

受取コードの有効期限は発行日より7日間となっており、お受け取り日の7日以内に発行する必要があります。受取コード発行後に列車・座席を変更した場合も、変更前に表示した受取コードで受け取りができるため、事前に印刷またはスクリーンショットで保存しておくことが推奨されています。

郵送受け取りの場合、予約・入金完了後約4日程度で乗車券と体験チケット（電子クーポン）の案内が届きます。確実性を重視し、旅行当日の手続きを最小限にしたい場合は郵送受け取りが適しています。

座席指定はできる？窓側確保の可能性

ずらし旅における座席指定の可能性は、利用する旅行会社によって大きく異なります。JR東海ツアーズでは、基本的に席位置の希望はできませんが、禁煙・喫煙の選択は可能です。

一方、東武トップツアーズでは座席の指定が可能で、WEBから申し込みの際に具体的な座席を選択できます。これはJR東海ツアーズとの大きな違いで、座席にこだわりがある利用者にとって重要な選択基準となります。

窓側席の確保については、JR東海ツアーズでも高い確率で窓際の席を用意してもらえることが多く、号車も中から後方あたりで移動もスムーズになるよう配慮されています。これは駅で購入するときとは異なり、代理店がチケットをおさえるという流れになるため、利用者の利便性を考慮した座席配置が行われているためです。

2人以上で申し込む場合は、座席の離れ具合について「座席の混み具合によっては座席は離れてもよい」か「座席が離れるなら、第2希望以降がよい」かを選択できます。これにより、グループ旅行でも適切な座席配置を期待できます。

EXずらし旅では、シートマップからお好みの座席を選択できる機能が実装されており、窓側・通路側といった詳細な条件指定が可能です。これは従来版との大きな違いで、利用者の快適性が大幅に向上しています。

ただし、号車番号や席などの細かいリクエストは基本的にできないという制約があります。これは通常の新幹線予約とは異なる仕組みのためで、ある程度の制限があることを理解した上で利用する必要があります。

座席確保の確実性を高めるためには、1ヶ月以上前の早期予約が重要です。出発日3週間を切った申込みでは、第一希望、第二希望ともに指定席が埋まっており、グリーン席での確保となる可能性があるため、希望の座席タイプを確保したい場合は早めの予約が推奨されます。

窓側席を確実に確保したい場合は、座席指定が可能な東武トップツアーズの利用、またはEXずらし旅のシートマップ機能を活用することで、より確実な座席選択が可能になります。

変更・キャンセル不可の重要な制約事項

ずらし旅新幹線のみサービスにおける最も重要な制約は、通常版では新幹線チケットの変更が一切できないという点です。通常の新幹線チケットのように日にちや時間帯、座席の変更が可能だと誤解して予約してしまうケースが多発しており、後から「新幹線に乗り遅れそうなので後の列車に乗りたい」と思っても、時間の変更ができないという現実に直面します。

この制約は、ずらし旅が空いている時間帯の席を安く提供する割引プランという性質に基づいています。大幅な料金削減を実現するために、需要予測と座席配分の最適化を図る必要があり、柔軟な変更を認めると価格競争力の維持が困難になるためです。

どうしても変更が必要な場合は、一度予約をキャンセルしてから新たに予約を取り直す必要があります。ただし、タイミングによってはキャンセル料が発生してしまうこともあり、経済的な負担が増加する可能性があります。キャンセル料の設定は各旅行会社によって異なりますが、出発日に近づくほど高額になる傾向があります。

往路新幹線の出発時刻前まで取消操作が可能ですが、取消時期により所定の取消料が発生します。旅行きっぷ（新幹線乗車票）を受取済の場合は、「取消証明の受領」及び、所定の期日までに「旅行きっぷ（新幹線乗車票）」もしくは「こだま限定きっぷ（新幹線乗車票）」と「EX旅パックご利用票」の返送が必要になります。

一方、EXずらし旅では予約完了後でも列車の変更が可能という革新的な機能が実装されています。新幹線改札口を通る前で列車出発時刻前なら同日の列車変更が何度でも可能で、操作可能時間は5:30～23:30となっています。ただし、列車変更は日付、区間、人数、設備が同一で、かつ列車種別が「のぞみ・みずほ」間または「ひかり・こだま・さくら・つばめ」間の場合に限定されます。

2名で申し込んでいる場合、別々の便に乗ることについても制約があります。参加者全員が同一列車に限り変更可能で、一部人数のみ異なる列車へ変更することはできません。これはグループ旅行での利用において重要な制限事項となります。

乗り遅れたらどうなる？対処不可能な理由

ずらし旅で指定列車に乗り遅れた場合、通常の新幹線チケットのような救済措置は一切適用されません。指定列車に乗り遅れた場合は乗車券・特急券とも無効となり、後続列車の自由席にも乗車することができません。

通常の新幹線指定席券では、乗り遅れた場合でも当日の後続列車の自由席に乗車できるという救済制度があります。しかし、ずらし旅では特別な割引プランという性質上、この救済制度が適用されないため、指定列車以外に乗車する場合は別途乗車券・特急券の購入が必要になります。

この対処不可能な理由は、ずらし旅が混雑する時間帯を避けることで大幅な割引を実現しているサービス設計にあります。空いている時間帯の席を安く提供するという基本コンセプトにより、需要の時間的分散を図っているため、指定時間以外での利用を認めると制度の根幹が崩れてしまいます。

新幹線チケットの払い戻しもできないという制約があるため、乗り遅れによる経済的損失は全額利用者の負担となります。東京から新大阪間の場合、20,400円という料金が全て無駄になってしまう可能性があり、さらに目的地への移動のために新たに正規料金29,440円を支払う必要が生じる場合もあります。

悪天候による遅延についても、通常の新幹線とは異なる取り扱いとなります。列車の遅延により到着が2時間以上遅れた場合の払い戻し対応について、着駅で切符に遅延証明を受ける必要がありますが、ずらし旅では基本的に払い戻し対応が制限されています。

乗り遅れを防ぐための対策として、余裕を持った移動計画の立案が不可欠です。新幹線の出発時刻の30分前には駅に到着し、改札手続きを完了させることが推奨されます。また、前日の宿泊地から新幹線駅までの移動時間についても、通勤ラッシュや交通渋滞を考慮した十分な余裕を持った計画が必要です。

EXずらし旅の場合は、予約完了後でも列車の変更が可能なため、乗り遅れそうな状況になった場合でも事前に後続列車への変更操作を行うことで対処できます。ただし、変更締切時間は列車出発時刻前（変更前の列車発車時刻の直前かつ変更後の列車発車時刻の4分前）までとなっており、ギリギリのタイミングでは変更できない場合があります。

これらの制約を十分に理解した上で、確実に予定通り進められる旅行計画を立てることが、ずらし旅を成功させる最も重要なポイントとなります。

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